活動内容詳細
NO.11 (2017.9月)
  • 3年間の支援で応援隊が担う役割が見えてきた。

  • 松岡 正博(春日野道商店街)

松岡さんが春日野道商店街を担当して、今年で3年目を迎えた。支援当初の商店街は、イベントのマンネリ化や増え始めた空き店舗の対策などの課題があり、松岡さんの支援は商店街の活性化を目指す組合員から全組合員へ「橋渡し」のような役目から始まった。

 


◆派遣1年目

イベント内容の見直し

アンケート調査の実施、会議運営と組織作りのサポート、補助金制度の説明、SNSによるイベントの告知など総合的な支援を行った。そして決定したイベントが「ふれあいサウンドフェスタ」。店内で音楽演奏を行うインストアライブが目玉企画となり、各店の売り上げ増につながった。

 

 

◆派遣2年目

ビジョンの確定

サウンドフェスタの成功は、商店街での仲間作りにつながり、役員の若返りを後押した。(現松井理事長、立川副理事長など)近隣に保育園が多く若い家族向けの店舗も多い地域性から、松井理事長は「子づくりと子育てのしやすいまちに」というビジョンを設定。ビジョンの実現のため、松岡さんは1年目同様商店街の意思を遂行すべくサポートを行った。

新たなイベント「わくわくメッセ」は若い世代の家族と子どもを対象に絞った。(実施内容:縁日、体験教室、抽選会等)ガラポン抽選会の景品の商品券は回収率9割を達成。イベントの集客を後日の再来街につなげられた。またこれを機に、8店舗の新規出店が決定し空き店舗が減少した。

 

◆派遣3年目(今年度)

イベントの更なる展開

立川副理事長の新たな発案で「街コン」の開催が決定。商店街内の飲食店16店舗が参加して10月1日(日)に実施される。

松岡さんは、「街コン」の開催主旨を商店街のビジョンに沿ったものに整理した。「男女が出会い、子どもを産み育てるまちに」というストーリーだ。

店舗への声掛けは、立川副理事長が毎日1軒1軒、イベントの趣旨説明と参加要請をし、16店舗の参加が決定。これまでの子ども向けのイベント実施から一歩進んだ展開が期待される。

 

◆   ◆   ◆

 

松岡さんは「引き続き、商店街のビジョン共有のお手伝いをしながら、皆さんの自立をサポートしたい。そして、まとめ役を組合員へ引き継げれば」と目標を設定している。

 

松井理事長は「松岡さんが、街コンの会議運営~イベント当日の記録や情報発信を助けてくれたことで、事業の継続性を支えてもらえた。また、自分の考えを押し付けず、一貫して見守りながらアドバイスをくれたのがありがたい。

 

今後は近隣の商店街とも連携して取り組めたら」と今後を見据えている。