地域のつながりを大切にする商店街の支援とは。
- 松尾 良彦(かりばプラザテナント会)
西神ニュータウンの狩場台地区にある商業施設「かりばプラザ」は1986年にオープンして30周年を迎えた。
高齢化が進むこの地区を盛り上げるために、結成されたグループ「元気アップかりば」は、かりばプラザテナント会、地域住民、自治会や学校、NPO法人等が参加して、地域活性化のための取り組みを進めてきた。
この「元気アップかりば」の活動報告や、今後の予定をお知らせする会報誌『かりば便り』の発行人が勇退することになったため、今後の引継ぎや編集サポートのために派遣要請されたのが松尾さんだ。
◆「かりば便り」は白黒印刷だったが、読みやすさや情報の量や質を高められるよう紙面レイアウトの改善や印刷業者の見直しを提案。低価格でカラー印刷できる業者に依頼することになった。10月発行分から紙面がカラーになり、会報誌が見やすくなったと大変好評を得ている。
(※編集は8月~NPO法人に引き継がれた。)
◆神田会長と打合せをする中で、イベント経費を市・県補助金申請に合わせた品目に整理するサポートや、見積書・請求書・領収書をその都度整理することの重要性をアドバイス。これまで会長自身の手書きだった申請書類をパソコン上で管理することで、関係者間での共有がしやすくなった。松尾さんはこれらの作業をテナント会の会計スタッフに引き継ぎ、スムーズな会計処理が継続できるように整えた。
◆今秋に開催した「かりばプラザ30周年」イベント準備において、テナント会の神田会長や弘田副会長と各会員の意見調整に尽力。かりばプラザテナント会についての話し合いが増え、テナント会初の販促チラシを作成することができた。チラシは婦人会の協力のもと地域に配布した結果、多くの集客を得ることができた。これらの成果を知ったかりばプラザの管理会社、(株)OMこうべはテナント会の頑張りを大いに評価している。
弘田副会長は「かりばプラザは、地域のコミュニティに支えられている。地域団体と松尾さんの力を借りて更なる活性化を目指したい」と今後の抱負を話す。
神田会長は「松尾さんに支援に入ってもらって全てがうまくいった。業務的にも心理的にも助けられている。相談できる人がいて心強い」と次年度の派遣継続も希望している。松尾さんは今後の目標として「テナント会員の連携を深める取り組みを進めたい」と考えている。次年度開始当初からすぐ始められるように今から計画づくりが進められる予定だ。
※「かりばプラザ」は1月~市商連に加盟した。
※松尾さんが支援している他の商店街・大正筋商店街・六間道商店街・月見山商店会