活動内容詳細
NO.34(2023.5月)
  • 得意を活かす応援隊員2人のコラボレーションで効果増大

  • 江藤 洋平 / 横山 宗助(春日野道商店街3番街)

◆前任の想いを引き継いで

春日野道商店街3番街は、「個店強化」を目標に掲げて魅力発信事業に取り組んでいる。応援隊員の山名孝二さんから引き継いで現在支援に入っているのが江藤洋平さん。

同商店街は、各店の魅力を伝えるショップカードから段階を経て、現在、オリコミチラシの制作を進めている。

 

◆応援隊初のコラボで制作体制を強化

チラシは片面全体を使って1店舗の情報を伝える。効果的なチラシ制作には、アイデアや作り込みが欠かせない。店主にヒアリングを行い、店主の想いや自身が気づいていない魅力の伝えかたを考え、伝わるための工夫が必要だ。そこで江藤さんは「応援隊チームで取り組めないか」と提案した。複数の専門家が協力することで、より多くのアイデアや価値を提供できると考えた。笹川さんの協力を経て応援隊員の横山宗助さんと一緒に取り組むことになった。

 

【春日野道商店街3番街のチーム編成】

ヒアリング  江藤さん/横山さん

デザイン   江藤さん

文章と構成  横山さん

 

◆コラボレーション事例

橘高精華堂(印判店)のチラシ

 

橘高精華堂(印判店) 春日野道の土地柄や扱う商品の特性、店主の橘高理事長が印章彫刻マイスターとして講師経験が豊富なことから、応援隊チームは、子どもはんこに特化したワークショップの開催を提案。

オリコミ(1万部)の結果、ワークショップ目標5組のところ、参加者8組(申込10組)を達成した。対象を子どもに絞ったことで新規客層との関係づくりに成功。好評につきワークショップは継続開催に。

その他の店舗では、折込時期をクリスマスに合わせて、季節限定メニューをPR。店主の写真や手書き文字を掲載するなど、個性を活かしたチラシが次々とできあがっている。

成功事例が生まれたことで、自店の魅力を発信したいという思いが他店にも波及し、参加希望店舗が増加している。

 

◆同時支援のメリット

江藤さんは「店舗訪問や会議に一緒に参加しその場で意見をすり合わせることができる。横山さんはコミュニケーション力も長けていて、商店街の方々の意見をうまくまとめてくださるので助かっている。2人いればアイデアが広がり、どちらかが訪問することでチームとして密な関係を築くことができる。他の商店街でもコラボが広まるといいな」とメリットを語る。

横山さんは「応援隊員一人では商店街に新たな風を吹き込むことが難しい場合がある。今回は江藤さんとディスカッションできて、お互いの得意分野の支援に集中できているので、3、4倍の効果があったのでは」と大きな手応えを感じている。

 

◆今後の展望

各店のチラシデータを再利用してSNS(InstagramやFacebook)で継続発信する予定。

 

◆商店街からのお声(橘高利信理事長)

「個店が輝くことで商店街全体の利益になる。江藤さんと横山さんは、各店の期待を超えたアドバイスをくれるので、今までになかった展開が期待できる。また、事業部長の中阪副会長が、二人の応援隊とSNSでよくコミュニケーション取れている事が、応援隊を活かす事につながっている」と評価している。

 

◆よろず相談員からのコメント

応援隊員の派遣は2名同時派遣が可能です。お気軽にご相談ください。

 

春日野道商店街3番街の皆様と江藤さん(右から2人目)、横山さん(左端)