活動内容詳細
NO.27(2020.9月)
  • 変化するまちに寄り添う

  • 加藤 洋一(西神戸センター街)

昨年夏、西神戸センター街の目の前に新長田合同庁舎が完成。1,000人を超える職員と来庁者でまちの人の流れが大きく変わった。

加藤さんが同商店街に関わったのは15年ほど前にアーケードのリニューアルを記念した賑わいイベントに携わったのが最初。6年前から応援隊として入り、3年の期間終了後は個別契約の形で商店街のサポートを継続している。
現在は集客イベントの企画運営を担うのが主な役割だが、商店街のこれからのことを話し合うような重要な会議には毎回アドバイザーとして招かれる他、今年は新型コロナウイルス対策特別支援枠で派遣を請われ、行政による様々な支援制度の説明や、各店の感染予防対策をまとめたチラシ制作の企画を行っている。

 

■活性化検討会

加藤さんが応援隊として支援を開始した際、会員全員に呼び掛けて意見交換を行う場として「活性化検討会」を立ち上げた。

田中豪人会長から「話し合う意義を感じられる会議の開催」を期待されているため、毎回話し合うべき課題やそこで想定される懸念点等をまとめた資料を作成し、結論が出るよう議事を進めている。

検討会で出された意見は議事録にまとめて回覧板を回すことで、会議に参加できなかった会員にも商店街の動きや考え方が伝わるよう工夫している。
「老若男女が楽しめる」「このまちが持つ懐かしさを活かす」といった意見から、プロ棋士を招いて指導を受けると共に、集まった人が自由に対局を楽しめる将棋イベント「下町親子将棋フェスティバル」が生まれた。

昨年はアーケード照明のLED化が行われ、電気代金が約半額に抑えられたのも意見交換の大きな成果だ。

 

盛況だった将棋対局

 

■支援を経て築いた信頼関係
「鉄板かわしま」の川島純子さんは「ちょっとした困りごとの相談にも乗ってくれるので助かる。質問しやすく、細やかに対応してくださる」と感謝する。
田中豪人会長は「自立できない商店街が成長するためには、どの専門家とパートナーを組むかが大事。相性の良い専門家と出会うきっかけとして応援隊の制度を活用できた。加藤さんとはこれからも長い付き合いをお願いしたい」と話す。

 

■他の商店街での活動
今年度は月見山商店会、かりばプラザ名店会、阪神御影商店会にて、会議資料作成や助成金申請、イベントや企画の運営支援を担当。コロナ禍でどの商店街も集客イベントの開催が見送られているため、会員店舗向けの支援策をまとめた資料を作成し、説明してまわる支援を行っている。