コラム詳細

ワタナベフラワースペシャルインタビュー【前編】

Vo.クマガイタツロウを中心に「誰にでも分かりやすくて、楽しい音楽」を目指し2001年に結成。NHKみんなのうた「てんとうむし」や「タン・タン・タン」などの他、神戸で開催される様々なイベントやフェスに参加。自ら「神戸ストラット」を主催。


ワタナベフラワー


活動のモトになる想い。地元の商店街の人たちに育ててもらった子ども時代

記念すべき最初のゲストは、ワタナベフラワーのみなさん。
先月、自身が主催の野外音楽フェス「神戸ストラット~元気にやっとうよ2019」を新長田で開催したばかり。
今年で5回目となるステージは大成功で終演しました。
神戸を愛し、各地のイベントに引く手あまたのバンドが誕生するルーツは、ボーカルのクマガイタツロウさんの子ども時代、商店街の人たちとの記憶にさかのぼります。

クマガイさん(Vo)「小学5年生の時に母親と離れてくらすことになって、父親は仕事柄、3日に一度しか家に帰らずで。地元の商店街の人たちに育ててもらいましたね。グレきれなかったのも『おかえり!コロッケ食べるか?』って声かけてくれるおっちゃんとかがいてね、“見てもらってる感”があったから。挨拶ってやっぱ大事じゃないですか。商店街にしかないものってあると思うんです。そういうのを大事にしたいんです。残っていって欲しい」

メンバーそれぞれも商店街に思い出

イクローさんは、以前は六甲道の近くにお住まいだったんですよね?

イクローさん(G)「前に住んでた時は六甲本通商店街を毎日通ってました。でも元々ニュータウン育ちの人見知りで。できたら商店街もスッと通り抜けたいところを、みなさん挨拶してくれる。ハファダイで餃子買ったらおまけしてくれたり(笑)。苦手だったけど商店街の温かさを知ってしまったんですよね~。今は声かけてもらえるのは嬉しいなと思ってます」

ムサさんは、現在も神戸にお住まいなんですね。

ムサさん(B)「高校生の頃から垂水区に住んでます。学校帰りに当たり前のように垂水商店街に行って、惣菜屋さんのおかちゃんの骨付きチューリップのから揚げを60円ぐらいで買って、何するでもなくブラブラして、が普通でしたね。長く続いているお店の良さっていうか、コンビニには無いものがあると感じていて。垂水商店街は海が近いのに、意外にお肉の美味しい店が多いんですよ!(笑)」

イクローさん「僕ら仕事でよそに行っても、その土地の商店街に行くんですよ。土地の色がわかるし。だからよそから神戸に来た人は、商店街に行ってもらったら、神戸を知るには面白いと思いますね」

 

震災の体験から生まれた「神戸ストラット」。東北の子供たちを元気になった神戸に呼びたい!

中学3年生で阪神大震災を経験したクマガイさん。当時、日本中からボランティアの人たちが来て、助けてくれた。東日本大震災の時、今度は自分が継続してできることは何だろうと考えた。
そして震災を「忘れないで」じゃなくて、東北に「また行きたいな」「元気でやってるかな」と思い出してもらえるよう、ファンの人たちと一緒に美味しいものや素敵な景色を見てまわる、東北バスツアーを実施し、今も東北の人たちと交流を続けています。

そして、 “震災後の元気になった神戸の街を、東北の子どもたちに見せたいと始めたのが「神戸ストラット」。旅行したくても出来ない環境にある子どもたちが、子ども時代の自分と重なって、神戸に招待しています。ゆえに元気でやっとうよ!” という言葉 が入っているのです。

次回は、地元の商店街や市場を巻き込んでの「神戸ストラット」の舞台裏や、出演多数の地元イベント・お祭り、そして神戸への想い、今後の展望をお届けします!

文・写真:うえのゆうこ