個店の魅力発信のツールとして「ショップカード」を作成する。
- 山名 孝二(春日野道商店街3番街)
春日野道商店街3番街でこの度、個店の魅力発信のツールとして「ショップカード」を作成することになった。
その作成サポートで応援隊員の山名孝二さんが派遣されている。山名さんは、広告などのデザインを通して、エリアマーケティングや地域の活性化に長年従事してきた豊富な経験を持っている。
取材当日、山名さんが作成してきたカードのイメージデザイン案を各店主が確認して、自店と他店のデザイン案に意見を出し合った。
名刺サイズ(両面)のカードに、店舗情報・写真・キャッチコピーが入れられる。そのデザインによって、店主やスタッフの人柄、販売商品やサービスへの思い等が表現される。
店主たちから「QRコード(スマホをかざすとインターネット上のページが表示される)が入れられるか?店のスタッフの顔写真も入れたい」「クスッと笑ってもらえるような楽しいものを作りたい」「当店は子どもの行事に合わせているので不定休」「おもしろいね、そのまま載せたら家庭を大事にしているイメージをPRできるのでは」などの要望やアイデアが出された。
山名さんは「デザインをシンプルにすることが大事。お客様に伝えたいことは何か。それを絞ることでインパクトあるカードになる。キャッチコピーは各店主と相談して決めていきたい」と構想を話す。
ポスターや看板と違ってカードは制作コストが安く、各店分をまとめて印刷すればさらに安価になる。手軽に作り替えることができるので、気楽に面白いデザインに挑戦できる。コスト面+個店の魅力発信の機会提供という両面で商店会会員加入メリットになる。
完成したショップカードは、商店街内に設置するパネルに置かれる。このパネルを実際の商店街の地図のようなデザインにして、各店の立地どおりの場所にカードを設置しようというのは、山名さんのアイデアだ。
商店主たちから「山名さんは、アイテム単体のデザインだけでなく、活性化という全体の目的に向かう道筋に導いてくれるので信用できる」と大変信頼度が厚い。
橘高理事長は「お店のファンづくりの道具としてカードをつくることで、他店との差別化や自店の特長を見つめ直す良い機会になる。1回きりの取り組みではなく、試行錯誤しながら継続してシリーズ化していきたい」と狙いを話す。
同商店街の商店主たちの多くは子どもの頃から一緒に育った幼馴染やご近所同士。お互いの店の特長をよく知っているからこそ、お互いのデザインについて意見交換をしながらカードを作成することができる。そしてさらに絆が深まってゆく。全店のショップカード完成が楽しみだ。