■出でよ新しい商業者!!  (NO.63)

▲六間道チーム

▲元町チーム

▲セルバチーム
 9月28日に行われた「若年者等商店街就職支援事業」のビジネスプラン発表会なるものに行ってきました。この事業は、神戸市による「商店街・小売市場の店主の高齢化と後継者不足、空き店舗の増加といった課題に加え、若年者の厳しい就業環境といった課題に対応するため、緊急雇用創出事業臨時特例交付金の地域人材育成事業を活用した事業」で、「商業者を目指す新卒未就職者や若年求職者を雇用し、OFF-JT(座学を中心とした研修)やOJT(商店街・小売市場の店舗での職場実習)を実施することにより、商業者として必要となる基礎的な知識や技術等を習得する機会を提供し、市内商店街・小売市場及びその連合組織における創業・店舗継承・就職につなげるとともに、商店街などの若返り・活性化を図ることを目的としています」(神戸市のホームページより)。
 簡単に言うと、「国のお金を使って商業者を育てよう」ということです。これに先立つ7月には、この事業を行う委託事業者の審査があり、(株)神戸新聞事業社を代表とする「神戸おこしプロジェクト」という事業者が選定されたのですが、その審査委員を務めた関係で、どんなビジネスプランが出てくるのか興味があったので、この発表会に出席したというわけです。
 応募者28名の中から、委託事業者によって選ばれた14名(22才から39才までの男女各7名)が、新長田の「六間道四丁目商店会」と「元町六丁目商店街」と東灘区の「セルバ名店会」の3チームに分かれて、空き店舗活用のビジネスプランについてプレゼンをしました。六間道チームは「なでしこジャパン」グッズと「六間ロール」と名付けたスイーツの販売、元町チームは新進クラフトアーティストの作品を並べるアンテナショップ、セルバチームはファミリー層向けに子育て支援セレクトショップとイベントの開催がそれぞれのメインの事業です。
 準備の時間があまりなかったのか、プレゼンそのものは上手くはなかったですが、メンバーの熱意は十分に伝わってきました。それぞれのプレゼンの後にフロアからなかなか厳しい質問がされました。「原価計算はできてるの?」 「商品を並べただけで売れるの?」「マーケットリサーチはしたの?」「イベントは誰とやるの?」などなど。そういう私もチクチクといやらしい質問をしましたが、それもこの事業の成功を思ってのこと。(ということにしておいてください。)いずれにせよ、10月以降に始まっているOJTで、いろんなことに気づいて成長していく(成長している)はずです。
 残念なのは、この事業は今年度限りということです。それだけに、採用された14名がひとりでも多く、来年の四月以降も継続して商売を続けていってもらいたいものです。
 みなさんもこの3チームの活躍をぜひ見に行ってください!!
●店舗オープン予定日●
 11月1日(木)   ・code(元町六丁目商店街)
 11月2日(金)   ・FC六間(六間道四丁目商店会)
  ・tree house(セルバ名店会)
是非皆さんお越しください!
(2012.11月発行)