■尼崎のチャレンジショップ
(NO.7)
MIAステーション
尼崎の商店街といえば、どこを思い浮かべますか?最近だと、再開発されてきれいになったJR尼崎駅前でしょうか。キリンビールの工場跡地にはガーデンシティなんていうおしゃれなショッピングセンターもできました。あるいはダウンタウンの出身地で有名になった潮江でしょうか?それとも阪急沿線の武庫之荘・塚口でしょうか?
いやいや、尼崎の商店街といえば阪神タイガース商店街としてこのところ有名になった中央・三和・出屋敷でしょう、と答えた人はかなりの事情通です。そうです、尼崎を代表する商店街は阪神尼崎から阪神出屋敷まで伸びる15の商店街・市場です。プロ野球が開幕してタイガースが1勝したとたんに「マジックナンバー139」というボードがアーケードから吊されるあの商店街です。トラのおばちゃんやタイガースのユニフォームを着たカーネルサンダースなど、タイガースにまつわる「物語」での活性化を目論んでいます。
平成16年度から3カ年、この商店街と阪神間の4大学(2年目からは5大学)との協同研究がおこなわれました。流通科学大学、甲南大学、関西学院大学、甲子園大学、そして関西大学です。それぞれ担当する事業を振り分けて、1年ごとに成果を競う形で始まりました。私のゼミは新三和商店街の活性化というのを2年間担当しましたが、あんまりうまくいきませんでした。3年目は三和本通商店街と組んでイベントによる活性化をテーマに取り組みましたが、これは一定の成果を得て、今年度も継続して取り組んでいます。
この協同研究の中から生まれたのが、三和本通の空き店舗を活用したMIAステーションです。最初は協同研究の拠点という位置づけでスタートし、国や県の補助を受けて今は二店舗分の広さを持つりっぱな地域拠点になっています。その一角にあるのが、尼崎で作られた逸品を販売しているチャレンジショップの「メイドインアマガサキショップ」です。
「メイドインアマガサキ」とは、工業都市、城下町、農村、かつて漁港として栄えたまち…などいくつもの顔をもつ尼崎を代表する逸品を発掘し認証しようとこの協同研究に先立つ2003年から始まったコンペなのです。そして、3年間で認証されたの99の逸品・傑作は、昨年『メイドイン尼崎本』として1冊の本にまでなりました。(まだ、書店で入手可能ですからぜひ見てください氏j
知ってる人は知っている「ヒロタのぽんず」、どっちの料理ショーで紹介されたハリマ食品の「ワンダフルウースターソース」、はなまるマーケットで紹介された「宮島庵のゆばどうふ」、エコロジーなマルカ(株)の「湯たんぽ」などなど、ユニークな商品が一杯です。
(全て楽天で買えます。
http://www.rakuten.co.jp/mia/
)
チャレンジショップという名にふさわしいお店とはまさにこれだと思います。
miabook
MIAショップ店内
(2008.3月発行)