■「神戸ハーバーランドumie」(中央区) (NO.90)
神戸ハーバーランドumie
■生まれ変わって1周年
 神戸モザイク、Ha・Re、神戸阪急が統合され、umieとして開業してから4月18日で1年になる。同時期に開館した神戸アンパンマンこどもミュージアム&モールとの相乗効果で、ハーバーランド一帯には子連れの若いファミリー層の来客が増加した。  開業半年前から、イオンモール(株)が運営管理に参画。神戸初、関西初となる目新しいテナントを多く誘致していて、中でもファストファッション(流行の衣料品を低価格で販売する)店が好調。年間の来客数目標1500万人のところ、3月末の時点ですでに1800万人を越えた。
■神戸らしさを楽しむ
 京都と大阪にない神戸らしさ=「海」を主体とした商業地づくりを目指すためumieという名前になった。
 umieで買い物や食事を満喫、岸壁から船に乗れば海上から望む神戸の街並みが美しく、海辺のホテルに宿泊すれば、夜景も堪能できる。そんな楽しみ方ができるこの立地の魅力が、お客様だけでなくテナント側にも高く評価されているという。
■お客様が来やすい街づくり
 umie開業に合わせて、各駐車場のサービスを統一。平日3時間、土日祝は2時間無料で、umieカードの提示や買い物利用で無料時間は更に増える。「子連れで電車を利用するのは本当に大変。家族で来やすいように駐車場を改善した。全てのお客様にumieで楽しい時間を過ごしていただき、大切な思い出を作って欲しい」と話すのは、モザイク時代から出店者協議会会長を務める東中弘吉氏(神戸ベル会長)。東中会長はumieに生まれ変わる際、店舗と管理側の間に立ってサポートに尽力された。開業後、たくさんの子連れ客が来街し、楽しんでいる様子を心から喜んでいる。
■地域との連携
 音楽ライブやよさこいまつりなど、広い館内を活かしたイベントが定期的に開催されている。毎年開催しているジャズフェスティバルは来街客にも浸透しており、「館内音楽をジャズにしてほしい」というお声もいただくほど。
 須磨学園、松陰高校など近隣の学生参加によるイベントも定期的に実施している他、今春は他商店街との連携イベントに挑戦。旧正月に南京町で行われる春節祭のプレイベントとして、umieに獅子舞が登場し、非常に好評であった。
■2年目は顧客元年
神戸ハーバーランドumie
 先日行われた総会で東中会長が掲げたテーマは『更なる飛躍のため、顧客満足を追求しよう』。ロールプレイングコンテストを実施し、従業員の接客力向上を目指している。
 また、話題のテナントを誘致し、お客様を飽きさせない工夫を続けている。1周年記念の4月18日に合わせて、東京や大阪で大人気のパンケーキ店「エッグスン・シングス」がオープン。GWには多くの来街客で賑わうことであろう。
(2014.5月発行)