■「春日野道商店街三番街」「春日会商店街」(中央区)
(NO.64)
春日野道商店街三番街
■春日野道商店街三番街
春日野道商店街三番街は阪急春日野道駅から南へ4分、阪神春日野道駅から北へ4分と、両駅のちょうど中間に位置する南北約100mの商店街。ベビーカーも車椅子もゆったり通れる広々とした道幅があり、また雨の日も安心してお買い物ができるアーケードのある商店街だ。
春日野道商店街三番街は昭和51年に創立。阪神大震災以降お客様が減り、厳しい状況が続いているそうだ。
現在は中華、洋食、お好み焼き、居酒屋など飲食店が立ち並ぶ「食彩のまち」として、地域に親しまれている。
商店街として、近隣の人たちとの「やさしさ」「ふれあい」のあるまちづくりに向け、様々なイベントを定期的に開催している。
昨年10月に商店街と地域の子供たちが一緒になって開催した「ハロウィン」には、約200人以上の子供たちが集まった。
食育イベントも人気のひとつ。「プロの料理人が情報提供する”中華レシピ“等は近隣の人にも喜んでもらえた」と話す橘高利信常務理事。お客さんから次回の催しの要望が出るなど、暖かな雰囲気のある商店街だ。
「今後の課題は商店街の活性化。活性化に向けては若手・中堅の登用、女性の意見を積極的に取り入れる」と橘高理事は力説する。さらに「年配の役員は根回し、又相談役などに徹する事が今後五年後十年後を見据えると重要」と話す。
今年は賑わいのある商店街を目指し、個店の意識改革と同時に、近隣商店街との合同イベント若手が企画したイベントなどを考えているようだ。
春日会商店街
■春日会商店街
阪急春日野道駅を降りると、北側すぐに”かすがの坂“の文字と、”なまず“が描かれたアーチが眼に入る。春日会商店街だ。
戦後は企業城下町的存在として大いににぎわった。その後、商店街は4つに分かれ、その一部が現在の阪急春日野道駅北側の”かすが坂“にある「春日会商店街」。
「この商店街は車が入ってこれる、付近では唯一の商店街」と笑って話す橋本光生理事長。
以前は地域の人たちとの交流も盛んで、様々なイベントを行っていたようだが、全体的に組合員も高齢化し徐々に減少。最近は商店街としてのイベントはほとんど無くなった。
橋本理事長の揚げる課題は、若手の商店主が少ないことだが、「最近はサービス業を中心に若手の新規出店も増えてきた。新規出店者はバイタリティがある」と喜ぶ。
「若手の育成を本格的に実施する。まず若手の商店主を中心に、後を継いでいないが二代目三代目など若手の間同士の親睦を深めるなど交流を図りたい」と理事長は話す。
橋本理事長は商店街の先を見据えた「若手の育成が私の仕事」と熱く語る。現在は待ちの商だけでなく、生鮮食品店中心に三宮方面のお店への「卸売り」も増やしている。
今後は若手の活動、新しいイベントなどを通して商店街全体の活性化に取り組むようだ。
(2011.3月発行)