■三宮センター街3丁目商店街(中央区)(NO.18)

三宮センター街3丁目
 三宮センター街の西端、JR元町駅により近い三宮センター街3丁目商店街(中央区・馬場金司理事長)は、1946年に前身である「三宮柳筋」としてその産声をあげ、1970年頃に三宮センター街に編入された。東入口は三宮センター街1丁目から2丁目を通りぬけ、南北に伸びるトアロードとの交差点から南に逸れているため、客足が逃れがちだが3商店街一体となって販促や防犯活動に力を注ぎ、買物客を出迎えている。
 以前は夜間まで営業する飲食店が多く軒を連ねていた。震災時、柳筋の頃の情緒ある街並みが一変し、一時は客足が減少したものの再建した開閉式のアーケードからは眩しい光が注ぎ街内を明るく保っている。異なった客層をターゲットにした物販店も多く、現在は約50戸が店を構えている。六メートルという幅は店舗間でのコミュニケーションが取りやすく、買物客も行き来がしやすい。柳筋の頃の顧客に加え、隣接する大手ファッションビルと共に学生やビジネスマン、親子連れが行き交う。
 今夏には学生の協力を経て、子ども向けの夏祭りを6回に分けて実施。バルーンアートや縁日など第1回の試みは商店街に新風を巻き起こした。シーズン毎に展開する街内のディスプレイも従来のそれに一工夫をこらし、新しいものに挑戦する進取の気性に富んでいる。
 賑わう反面、中心市街地に増発するキャッチセールスなどの迷惑行為に対し、一昨年より安全・防犯対策に取り組み、昨年には防犯灯を設置。学生やボランティアが活動する団体がセンター街とJR元町駅を毎月2回清掃で巡回するほか、自警団がマナー意識の向上や防犯活動を行っている。
 「美しいまち神戸に恥じない地域づくりに力を注ぐと共に、危機管理にも気を配りお客様が安心してお買物できるよう商店街一帯で取り組みを続けていきたい」と関係者は話している。
(2006.2月発行)