■釜石日誌  (NO.81)
3月14日:

3月14日にオープンしたイオン釜石
 釜石イオンがオープン。敷地面積2.9万m2、3階建てで延床面積4.6万m2。核店舗はイオンスーパーセンターで専門店56店舗、駐車台数1,240台。海抜22mの屋上に約1,600名が避難できる場所を設置。また、高さ10mの津波を想定して、2階フロアの高さは約10.3mとしている。2階フロアには地元や近隣産品を販売コーナー「結いのはま」もある。全従業員約620名で約430名を近隣市町村から採用。この雇用力は地域にとって魅力か。12日のプレオープンでは開店前に200人が並んでいたとのこと。期待の高さが窺える。

第2回かまいしウォーク

混雑するフードコート

地元産品コーナー
3月16日:
 第2回「かまいしウォーク icadatte」開催。昨年の6月9日のプレウォーク(2013年7月のコラムNO.71を参照)を経て、今年から3月に実施。主催は@リアスNPOサポートセンター。今回は釜石駅隣接の「シープラザ遊」から2班に分かれて午前10時にスタート。参加者は約40名。釜石駅を通って甲子(かっし)川を渡り、大渡(おおわたり)・大町・只越(ただごえ)商店街を歩く、約4kmの行程。私ももちろん参加。途中、開通が決まった南リアス線(岩手県大船渡市の盛駅と釜石市の釜石駅を結ぶ三陸鉄道の鉄道路線)の試運転に遭遇。ウォーク終了後はイオンの見学。オープンして最初の日曜日とあって、駐車待ちの車が列をなすほどの賑わい。フードコートも長蛇の列でランチは断念。土日のこの混雑はしばらくは続きそう。というか、続いてもらわないと。「みんなの家」で反省会の後、いつもどおりバー・ロハへ。
4月11日:
 今年度最初の復興カフェ。主催は@リアスNPOサポートで、「赤い羽根災害ボランティア・NPO活動サポート募金」の助成による事業。講師は前回に続いて、神戸の商業コンサルタント天川さん。今回のテーマは「「魅力的な買い物空間づくり」。イオンに負けない、というよりイオンにはない地元ならではの買い物空間をどのように作るのかを、具体的な絵にして議論。その元になっているのはもちろん地元商業者のアイデアで、天川案はこれを木造建築による回遊空間として提示。木造の話にはみんなも大賛成。もう議論は十分にしたから、参画したい商業者を早く集めて前に進もう、という意思確認をして勉強会は終了。実り多い会だった。


4月12日:

SL銀河
 42年ぶりに復元された蒸気機関車「C58239」が「SL銀河」としてJR釜石線の花巻駅・釜石駅間での運行開始。釜石駅での動画撮影に成功。釜石で一泊して13日に花巻へ戻るとのこと
4月13日:
 天川さんと山田町、ついでに宮古を回る。南に続いて北リアス線(岩手県宮古市の宮古駅と久慈市の久慈駅とを結ぶ三陸鉄道の鉄道路線)も再開したが、JR山田線は釜石─宮古間で運転再開の目途が立っていない。その理由もまちの様子を見れば納得。駅舎だけでもまちのシンボルとして再建するアイデアが浮かぶ。
4月14日:
 次回の復興カフェについて打ち合わせ。駅舎再建プロジェクト案もさっそく披露。県の釜石沿岸広域振興局へ打診してみることに。午後、市役所の商工労政課を訪問。今回の案を簡単に説明し改めて市の協力を要請。特に、新しい商業施設での「ものづくり工房」の設置は仕事づくりの点からも大きな意味を持つことを強調。
(2014.5月発行)