■今年はどんな年になるのやら、いや、どんな年にしたいのか  (NO.65)

飛躍の年になりますように!!
 新年です。平成25年になりました。今年はどんな年になるのでしょうか。
 ただし、この原稿は平成24年師走の衆議院選挙の結果を知らずに書いていますので、なんとも言えませんが、民主党の完敗だけは間違いないでしょう。期待していただけに、党そのもの崩壊にはほんとうにガックリさせられました。それにしても、政党の乱立には驚きです。日本には、あるいは日本人には米国のような二大政党制は馴染まないのかもしれませんね。価値の多様化だ、ということにしておきましょう。  今回は、今年を占うためにも、昨年感じたことを思いつくまま書いてみたいと思います。
・阪急百貨店梅田本店が7年を掛けた改修を終えて、昨年の11月に全館オープン。JR大阪駅の再開発に合わせたリニューアル。三越伊勢丹、アクティ大丸の新増設など梅田・大阪での百貨店の売り場面積は1.5倍になった。専門店も相当数増えたが、大阪圏にこれだけの商業施設を支える購買力はないでぇ。消費税のアップが実施されると、一気に冷え込むんちゃうの。
・景気対策とは何なの?金融緩和で景気がよくなるの?消費が伸びなければ景気の浮上はない。もっと消費せよ!!もっとお金を使え!!これしかない。でもなぁ、給料も減り続けてるのにどうすりゃいいの。消費税も上がるし。景気を良くします!なんて、公約で簡単に言うて欲しないわ。
・日本ハム指名のドラフト1位選手が入団した。米国メジャー行き志望を翻させた球団にちょっと感動。スポーツでも理論水準が高くないと強くならない。それに比べて、虎は何しとんやろ。N岡もF留もいらんやろ。若手にモチベーションを与えて育てないと短期的には良くてもその後がなぁ。人気に溺れて、ビジョンがなさ過ぎや。どっかの球団に似てきたなぁ・・・あっ、あそこは力に溺れてるんか。
・43歳の藤田寛之選手が初のゴルフ賞金王になった。40歳代で初の賞金王はプロゴルフ界では初めてだそうだ。「遅咲きは長く活躍できる」とは青木功の言葉。石川遼や宮里美香などの若手はこれから先も活躍するんやろか。商売には遅咲きってあるんかな。
・鉄人金本が引退した。遅すぎた、という声もあるけど、本人はまだまだやりたかったんやろな。サッカーのゴン中山も未練タラタラやったらしいから。引き際の美学、というのを日本人は好きやけど、商売も一緒やな。問題は辞めたあとどうするか。自分の店を使って若手を育てるような商業者や商店街はおらへんのかなぁ。
・原発問題は争点がはっきりしているので取っつきやすいが、東北大震災の問題は原発だけに集約できるわけではない。復興の道筋について、各政党の公約の中にないのはなぜ?もう震災の問題は終わったの?忘れられているのは沖縄だけでなく、東北もそうなりつつある。いや、昔から忘れられてるのか。今年も東北へ行くぞー
・漢検の協会が1995年から実施している「今年の漢字」。2012年の漢字は「金」となった。2000年にも選ばれたので2度目。この年もオリンピックがあり日本人選手が活躍。昨年もロンドン五輪で金メダル獲得数が史上最多であった。2011年の「絆」はいい感じ(漢字?)だったが、2010年は猛暑で「暑」が選ばれているし、大した考えで選ばれてはいないような。私やったら2012年の漢字は「迷」やな。いろんなものが「迷走」しすぎやもん。今年の漢字は飛躍の「躍」でありますように。

 最後に本の紹介を。ゲストライターの山本さんが紹介してくれた「三種の神器」(2012年9月号第61回)についての本が昨年の12月に学芸出版社から出ました。それぞれのイベントの生みの親と育ての親が執筆しています。中小企業基盤整備機構の長坂泰之さんの編著です。商店街関係者にぜひ読んでもらいたい1冊です。
(2013.1月発行)