■生島 正さん(まちおこしHub)
(NO.1)
生島 正さん
得意分野はインターネットを活用して集客と売上を上げる仕組み「クラウドファンディング」の活用。生島さんは全国にこれから立ち上げる企画や情報を発信し、同じ想いを持った仲間を募り、人のネットワークづくりや「まちのファン集め」を行っている。
昨年度、元町6丁目商店街でオープンしたコミュニティスペースの開業資金をクラウドファンディング(64・2万円達成)で集めることにも携わった。
生島さんが応援隊として現在活動しているのは岡本商店街。「色んな人たちが出入りする商店街にしたい」という商店街の意向を受けて、いくつかの取り組みを進めている。
まず取り組んでいるのは、岡本商店街で活動したい人を集めること。イベントをしたい人、商売をはじめたい人・・・生島さんが接触した多くの人たちが岡本のまちに大きな魅力を感じているという。その理由は、交通アクセスが良くて学生も多いため人の流れがあるから。岡本商店街の商店数の多さやそれぞれのお店の個性もこのまちの良さだという意見も多い。岡本のまちで活動したい人たちを引っ張って来て、彼らのプランを実現可能なかたちに導くことが生島さんの役目だ。
もう一つの課題は、既存店舗のつながりを深めること。普段なかなか交流する機会が無い商店主たちを集め、外部から招いた専門家との勉強会の開催を準備している。様々な人同士が触れあうことで新しいアイデアが生まれることが期待される。
今後は、専門家による1日相談会を定期的に設けて、事業上の問題や改善のサポートを行う場をつくることも計画されている。
★岡本商店街松田理事長より
新店舗ができても他店と交流ができていないとすぐ廃業してしまう傾向があるので、店同士の交流の場をつくることが商店街全体の活性化につながる。生島さんの人集めのネットワークに期待している。
岡本商店街の出店希望者は多いが家賃が高いため、若い人が開業するのが難しい現状。メイン通りの一本裏の路地などの物件に誘導して、開業店舗を増やしたい。そのためには応援隊、不動産店、物件オーナーの連携が課題だ。横のつながりを深めながら個性と魅力ある店を誘致して、よりたくさんの人が集う商店街を目指したい。
(2016.5月発行)