■揺れました
(NO.84)
朝の4時22分にけたたましく携帯が鳴りました。夢うつつで起きて携帯を取ると、隣の部屋でも音が鳴り響きました。緊急地震速報です。身構えると揺れがきました。そう大した揺れではありません。安心しながらも、あわててテレビをつけると、速報番組をやってました。震度は4で、マグニチュードは6.8です。寝ぼけたままテレビを見ていると、4時46分にまた携帯が鳴りました。今度は津波注意報です。2分後の48分と10分後の56分にも津波注意報です。テレビでは、海岸や港には決して近づくなと繰り返しています。そうこうするうちにサイレンが聞こえてきました。
あ、これが津波警報か、と思いながら、特に行動はしませんでした。ここは3階だから大丈夫。この旅館はあの津波でも2階までの浸水やった。万が一の時は、旅館の人が何か言うてくるやろ。などの思いが頭を駆け巡ります。テレビでは、どこそこに避難勧告が出たと告げているので、逃げた方がいいのかなと若干の不安はよぎりますが、体は反応しません。揺れの強さや、テレビの情報から大丈夫だと判断しているのです。
ひょっとしたら、あの時のみんなもこんな感じだったのかも知れません。警報が出ても、まさかあんな津波が来るとは想像できなかったのでしょう。逃げ遅れた理由が分かったような気がしました。予想津波到達時間を過ぎてもテレビで写っている海には何の変化もありません。ほら、大丈夫やった。でも、まだ安心するには早いか、なんて考えながら、また布団でうとうとし始めました。7月12日の釜石での出来事です。
前日には伊丹空港からの飛行機が一旦駐機所を離れたものの、計器の故障で駐機所まで逆戻り。さらには、電源を入れ直すとのことで飛行機から降ろされて搭乗口で待機することに。結局、その機材はNGということで、代わりの機材がなんとか用意されて、1時間半遅れで出発したのです。今回の釜石行きはなんだかついてないな、と思いながらの往路で、次の日の早朝に地震に遭ったのです。
いや、ここは運の強い私ですから、遅れてでも飛行機が飛んで勉強会には間に合った。地震に遭って津波警報は鳴ったけど、逃げるほどのこともなかった。という風に前向きに捉えないといけないですね。商業者とのミーティングも前回より参加者が増えてますし、事業を一緒にやろうというメンバーも確定しつつあるし、今回の釜石行きも成果が着実に出ていることを喜びたいと思います。8月には長期滞在して、きめ細かいお手伝いをするつもりですので、また、いい成果が報告できると思います。
最後に最近の話題から少し。号泣県議
[注1]
、自虐キャラ
[注2]
、CM自粛
[注3]
と突っ込みどころ満載の事件が多いこの頃ですが、共通しているのは「チェック機能」が働いていないということです。記憶に新しい理研の話も元はと言えば事前のチェックが甘かったからあんな大事件になったのです。事を起こす前には必ずチェック。自戒の意味も込めて、他山の石としよう。
注1 :
言うまでもなくあの兵庫県会議員です。3年間も分からなかったなんて信じられません。性善説でなく、人は誘惑に負けるんだという性悪説ならぬ「性弱説」で事前事後のチェックが不可欠やね。
注2 :
鳥取県のマスコットキャラクター「かつ江」さんです。私が審査委員なら絶対選びません。好き嫌いはあっても、親しみとか癒やしとか、安心感のあるキャラクターでないとダメでしょ、と思う私は真面目過ぎ?ちなみに、「ふなっしー」も好きではありません。
注3 :
東京ガスのCM。就活生や就活生の親からのクレームがあったらしい。なぜ、わざわざ就活生をテーマにする?仕事を始めた新入社員でええやん。
(2014.8月発行)