■19年目を迎えて  (NO.66)
 1月17日で阪神・淡路大震災から丸18年。震災関連で気になった神戸新聞の新聞記事を拾ってみた。
●1月11日1面
新長田再開発2年延長
―移転交渉難航 完了に20年費やす
―神戸市 活性化策見直し
●同じく23面
新長田再開発事業 商店主7割現状に不満
―神戸市調査 客数「予想下回る」6割
 地元で話を聞いてみると、20年で再開発事業が完了するのではなく、現在継続中の事業が後2年かかるということで、権利者との合意がまだで、着手できていない事業を含めると20年以上かかるらしい。
 規模が大きすぎたとか見通しが甘かった、という批判は正論だけど、ジャーナリズムが好んで使う「失われた20年」をまさに体現しているのかもしれない。だからといって、手をこまねいてるわけにはいかない。
 特に商店街の疲弊にどう対処するのか。鉄人プロジェクトや三国志での賑わいを個店の売り上げ増大に、いかに繋がるのか、また、空き店舗を埋めるべくお客を集められるテナントをどう誘致していくのか。行政のリーダーシップだけでなく、商業者の知恵と工夫と協力が不可欠だ。

あいウォーク@鉄人28号

あいウォーク@丸五市場
 いっそのこと市が空き床を全部買い取って、まちづくり会社にテナント・マネジメントを任せたらどうか。お客を呼べる業種は一杯あるのだから。

シンポジウムの反省会@丸五今井やん
●1月14日1面
「阪神・淡路」被災者支援 復興基金事業延長へ
―商店街の活性化など
●同じく20面
釜石の復興 神戸で検証
―被災者らシンポ「息の長い活動を」
●同じく23面
商店街復興のヒントに
―釜石の被災者 長田の被災地を歩く
 今回で15回目になる1月13日の「神戸あいウォーク」(注1)に釜石から8人が参加。昼からは前日に大阪で開催されたNPO法人@リアスNPOサポートセンター主催の『復興カメラ展』とシンポジウムを神戸でもおこなった。神戸の経験を東北へ、という意気込みを持続させるためには東北の被災地のいろんな人との繋がり(ネットワーク)が欠かせない。
 阪神・淡路から18年も経って、みんなそれだけ歳を食ったわけだが、そのメンバーを「神戸のおやじ」たち(もちろん、「おばはん」たちもいます)と呼んでくれる東北の仲間たちをこれからもほんとに大事にしたい。そんな思いを噛みしめた1日だった

注1:阪神・淡路大震災で被災した神戸市長田区を歩き、復興の軌跡を振り返る催し。1月17日前後の日曜日に開催。主催は市民基金KOBE、NPO法人まち・コミュニケーション、神戸復興塾、神戸まちづくり研究所。もちろん、私も主催者側で参加しました。
(2013.2月発行)