■「BRANCH神戸学園都市テナント会」(垂水区)
(NO.98)
ファッション、ライフスタイル、食品スーパー、飲食店などの計34店舗からなるショッピングモール型の商店街。
平成25年に「つどう つながる ひろがる」をテーマにした地域密着型の「コミュニティ型複合商業施設」として開業し、NPOと大和リース(株)が協働運営する「まちづくりスポット神戸」(以下まちスポ)の存在が最大の特徴である。
地域の人々の主体的な活動を支援し、設立や運営相談を通じて、地域住民や団体・学生・企業をつなぎ、様ざまな「コトおこし」を行っている。現在70団体が、「まちスポ」に登録し、地域課題の解決や学生・子育て家庭・シニア等多世代の交流を目指した活動を展開し、館内でも多彩なイベントを開催している(昨年度実績:977回)。
登録団体の内訳では、子育て支援の活動団体が最も多く33%を占める。活動が熟成し、館内に神戸市認可小規模保育園の開園という夢を叶えた団体もある。
「地域の人が主役」となる活動をコーディネートする「まちスポ」の存在によって、他のショッピングモールとはひと味違った施設として地域住民から愛されている。テナント会の船越秀樹会長は、全国でも珍しいユニクロのフランチャイズ店オーナー。同店はまちスポの登録団体として近隣大学の就職活動生向けに講演会を実施したこともある。船越会長は、テナントの共存共栄と地域貢献のためにリーダーシップを発揮して日々奮闘している。
BRANCH神戸学園都市は、地域のニーズを深掘りしながら、スピーディーに対応してきた。
節分イベントの様子
ある時、地域の子ども達が節分の豆まきを体験したことがないという情報が入り、館内で実施することが急遽決定した。テナント会の役員たちは業務の合間を縫って準備を進め、無事2週間後に実施することができた。リアルな鬼に扮したスタッフが子ども達を楽しませ、子ども達の思い出作りができたと大好評を得た。
近々開催する5周年イベントの準備と、高齢化社会となる将来を見据えた取り組み(買い物弱者支援や視聴覚障害者の対応等)の準備も進められている。
★館内で開催されているイベントは、BRANCH神戸学園都市のホームページ「イベント&ニュース」ページに記載されている。
http://www.branch-sc.com/kobe/
(2018.8月発行)