■「兵庫駅前ショッピング・ユー商店街(振)」(兵庫区) (NO.86)

兵庫駅前ショッピング・ユー(振)
 今年で40周年を迎える兵庫駅前ショッピング・ユーを訪ね、猪師秀樹副理事長にこれまでを振り返っていただいた。
 「先代の父がここに店を開いたのは39年前。魅力的な店が多く、土日はすごい賑わいだった。店舗の上にある公団住宅(現在はUR賃貸住宅)は、当時では斬新な20階建てのビルでみんなの憧れだった」という。その後父親の店で働き始め、このビルと地域の変遷を見てこられた猪師さん。
〜馴染み客に愛されて〜
 震災後の地域の環境変化により、周辺には競合となる食品スーパーが増えたが、公団住宅に昔から住む住民には、「傘を差さなくてもすぐ買い物に来られる便利で大事な商店街」として、根強く愛されている。また、兵庫駅で乗り換えて通勤する川崎重工の従業員にもショッピング・ユーの飲食店の長年のファンが多い。
 ビルの2階にある兵庫勤労市民センターでは毎日、カラオケ教室やスポーツ大会など頻繁に色々な催しや文化教室が行われているが、こちらの利用客も、大事なお客様。
 兵庫駅に住宅、文化施設、企業が近隣に集まっている街なか型の商店街。郊外型の店舗に行くのが難しくなっている高齢者の顧客が多いのが、特長であり強みでもある。

わいわいステージ(10月19日)
〜40周年を祝って〜
 記念イベントが今年4回予定されている。2回目となる10月19日に行われた「わいわいステージ」では、はばタンとわるタンがやってきて来場者と記念撮影を行った。訪れた子ども達に大人気で、同時開催のビンゴゲーム大会など、その他の催しも大いに盛り上がった。ショッピング・ユーの核テナントである関西スーパーが、ビンゴゲームの景品提供に大きな協力をしてくれているという。
 年末には美味しいスイーツが当たる抽選会、1月のえびす祭の時期には「ぜんざいのふるまい」とチンドン屋によるパフォーマンスなどが予定されている。
 これから取り組む大きなプロジェクトの一つが、ゆるキャラの開発。地域の皆さんに親しまれるキャラクターを募集しており、10月中旬現在、子どもを含む地元の人たちからたくさんの応募があり、有望なキャラクターも多いそうだ。最優秀賞を獲得した作品は、ステッカーを作成したり、ホームページやチラシなどで利用される他、着ぐるみを作成し、ショッピング・ユーのPRに活躍していく。どんなキャラクターが生まれるのか楽しみだ。

【応募締切】11月11日(月)
【問い合わせ先】
商店街事務所
TEL :575−5448
URL:http://www.shopping-u.net/
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 「近隣には次々と新しい商業施設ができていくので集客面では苦しいが、40年間ここで商売をしてきた先人の思いを引き継ぎ、真面目に続けていきたい。顧客である近隣住民を大切にして、店の前を通りがかる方には、温かい言葉をかけていきたい。そういう優しい商店街でありたい。」と猪師副理事長は40周年への思いを語る。
(2013.11月発行)