■有野台商店会(北区) (NO.66)
 有野台商店会は神戸電鉄「岡場」「五社」駅からバスで約10分足らずの有野団地、また住宅などが立ち並ぶ中に位置する商店会だ。
 有野台商店会は南北の2つの商店街があり、現在約20店舗が加入している。
 歴史は古く30年ほど前から活動。現在も周辺は高台で緑も多く絶好の住環境の中で営業を行っている商店会施設だ。
 また隣接の「コープ神戸」さんも商店会に加入され非常にまとまった印象を受ける。
 今回訪問した日が地域の「盆踊り」大会の開催日だった。涼しい風、沢山の人々…。「沢山の人でにぎわっていますね」とお尋ねすると「ここはお盆のときに帰ってくるエリア、普段はこんなに沢山の人はいないのですよ。」と有野台商店会板垣厚之会長(理容店経営)は苦笑いしながら話す。また「最近は車社会の発達で、近隣の商業施設へとお客様が流れている事、また個性化などのライフスタイルの変化もあり自分の店の事になるが、男性客も
 美容院 などに行くなど来店されるお客様も減っている」と危機感を募らせる板垣会長。
 空き店舗、後継者の問題など課題は多いが、一方で地域住民の高齢化がさらに進むと考えられる。こうした様々な条件の中で商店会が営業してゆくためには地域住民との情報を共有したり、コミュニケーションを図っておくことが重要だ。

有野台盆踊り
 この時期での「盆踊り」大会はあらためて、地域内でのコミュニケーションを図る絶好の機会だ。
 板垣会長は「商店会への来店客数も減っているが、近隣のお客様とのコミュニケーションを今後も大事にして商店会全員で頑張ってゆきたい」と話す。
 地域イベントの「盆踊り」など、地域内でのコミュニケーション作りを通して、有野台商店会活性化に向けての今後の取り組みに期待したい。
(2011.9月発行)