■キャラクター活用型商店街 その1  (NO.10)

鬼太郎列車
 商店街の活性化の方法のひとつに地域の歴史・文化資源を活用するというのは、よく見られます。その際の歴史・文化資源というのには、もちろん人も含まれます。有名な芸術家や作家、また歴史上の人物などです。そんな中で親しみがわくのが漫画家とその漫画の主人公や登場人物です。特にリアルタイムでその漫画を読んでいた人たちには、とても好感を持たれて歓迎されます。(今、新長田地区でやろうとしている横山光輝「鉄人28号」プロジェクトもそのひとつですが、この話はまた機会を改めて。)
 鳥取県の境港市には、「水木しげるロード」というのがあります。そうあの「ゲゲゲの鬼太郎」の作者です。境港は水木しげるさんのふるさとなのです。米子駅の「0番線」ホームから1両編成の鬼太郎列車に乗ること20分ほどで境港駅に着きます。駅に着くとさっそく水木先生と鬼太郎とねずみ男がお迎えしてくれます。

水木ロードガイドマップ
駅から数分歩くとそこが水木しげるロードです。道路の両側は1部アーケードのある商店街です。その歩道部分に水木しげるワールドが展開されています。そうです、様々な妖怪たちの「原寸大」(!?)のブロンズ像がずらりと並べられているのです。その数、なんと120余り!!よくこれだけの妖怪を作り出したというか発見したというか。でも、ご安心あれ、それらの妖怪はみ〜んなちっちゃいのです。手のひらに楽々乗ってしまう妖怪もたくさんいます。もちろん、鬼太郎も目玉おやじもねずみ男も猫むすめもいます。一番大きいのがねずみ男で170cmぐらいです。ねずみ男は橋の袂でのた〜と寛いでたりします。

鬼太郎
 この商店街ではここでしか買えないいろんな鬼太郎グッズが売られています。私のお気に入りはキャラクター入りのメモ用紙とキャラクター人形付きのクリップです。パン屋さんでは、鬼太郎・目玉おやじ・ネズミ男・一反木綿・砂かけ婆などを型どったパンが売られています。そのパン屋さんには長いシェフ帽をかぶった「鈴木喜太郎」なる人物の写真が飾ってありました。なにかのジョークかと思いきや、そのパン屋さんのお師匠さんということでした。なんとおもしろい偶然でしょう。

妖怪

 商店街の先には「水木しげる記念館」もできました。ここでもまた水木しげる妖怪ワールドが展開されています。商店街自体は今の地方都市にありがちな寂れた道路沿いの商店街ですが、休みの日には目玉おやじや鬼太郎の着ぐるみが出てきたり、ちょっとおもしろ楽しい観光商店街になっています。ただし、この着ぐるみ、あんまり実物とは似てません。それがまたご愛嬌。思わず笑ってしまいます。山陰地方へお出かけの際にはぜひ境港まで足を延ばして、水木妖怪ワールドを堪能してください。
(2008.6月発行)