■「須磨浦商店街(振)」(須磨区) (NO.84)

須磨浦商店街
 JR須磨駅の目の前には海水浴場、改札から階段を降りるとすぐ、須磨浦商店街の店舗が並ぶ。国道2号線の向かいには山陽電車の山陽須磨駅。ロープウェーで山に上れば須磨山上遊園、と交通アクセスも海山のレジャーにも便利な立地だ。
 「以前、物品販売業だった店の多くが飲食業に業種変更し、居酒屋などの飲食店、医療施設や不動産店が多くなりました。」と業種の変遷を話すのは、須磨浦商店街(振)の土井育男理事長。
 組合には全店舗が加盟、空き店舗は0軒。会員はみな商店街活動に協力的で、チームワークの強さが自慢の商店街だ。
 各店は固定客を持ち、安定した売上を得ている。毎晩満席になる焼き鳥屋、各メディアの取材を頻繁に受け、情報発信力の高いホットドッグ店など、各店が高い実力を持っている。布団店やドーナツ店など、改装による新装開店も続いていて、どの店舗も元気で将来性が期待される。
 今年一番力を入れているのが、キャラクター開発への取り組みだ。この度「ぎょぎょすけ」(半魚人の子ども)と「すまたま」(たまご)が誕生した。これらのキャラクターのステッカーを作成し、商店街会員の店頭に貼り、割引や特典サービスを実施する準備が進められている。キャラクター認知拡大のための活動は、商店街の若手商業者たちによって行われている。
 「商店街の若手たちが商店街活動に積極的に参加してくれて頼もしい。」と土井理事長。
 ただ、飲食店と物販店など業種が違うと、店が忙しい時間帯が違うため、会議で集まるのが難しいという問題があった。その解決のため、ツイッター(「つぶやき」をインターネット上で入力し、それを仲間で共有するサービス)を活用している。各会員は、手の空いた時間に自分の意見を書き込んだり、他の会員の意見を見ることができ意見交換ができるので、非常に便利と好評だそうだ。
 須磨浦では婦人会の活動も活発だ。春のいかなご祭り、冬のもちつき大会では女性陣が調理や準備に活躍している。土井理事長は「婦人会が元気だと商店街も元気。須磨浦の婦人会の皆さんは商店街活性化に大いに寄与してくれていてありがたい。」と話す。
 今年度中に、須磨区まちづくり課と須磨観光協会が取り組んでいる「須磨楽店 おもてなし100店」の講習(3回)を受け、認定を目指している。「商店街の来街者に心のこもったおもてなしをして、リピーターを増やしたい。」と理事長は須磨地区の更なる発展を目指している。

■須磨楽海 海岸文化祭■
9月15日(日)開催(予定)
【場所】須磨海岸東エリア一帯
【主催】須磨の楽しい海を発信する会・須磨区役所
須磨海岸への愛着をより一層深めてもらうため、〈音楽〉〈スポーツ〉〈文化〉〈食〉などが体験できるイベント。須磨海岸に関連する団体・施設・事業者等が連携し毎年開催している。
(2013.8月発行)