■「ティオ舞子」(垂水区) (NO.65)

ティオ舞子
 ティオ(Tio)舞子は、JR舞子駅・山陽電鉄舞子公園駅に直結した高層ビルにあるショッピングセンター。Tioとは、「トラフィック」「インフォメーション」「オアシス」の頭文字をとったものであり、一般公募の中から選ばれた。
 平成13年3月にオープンし、地上26階、地下1階、高さ101メートルの再開発ビルの1〜7階に約40店舗入居している。
 駅に直結しており、両駅を利用する地域の住民だけでなく、周辺の観光スポットを訪れる観光客にとっても大変便利のよい施設である。
 各階フロアからの眺望もよく、世界最長のつり橋である明石海峡大橋を眼前に、晴れた日には淡路島までくっきりと見える。
 一階は食品スーパーと専門店、2〜3階は喫茶・レストランや専門店などのショッピングフロアとなっており、食品、衣料品、日用品、書籍等何でも揃う。四階〜五階は各種カルチャーセンター、保育施設などが集約されたカルチャーコート。6〜7階にはレストランがあり、眺望を楽しみながら食事が出来る。
 館内に吊られた「Life isViewtifull」のタペストリーが印象的だ。日常の買い物だけでなく、子供から大人まで生活を楽しめる。
 毎年夏には、盆踊りやサンバカーニバルを取り入れた「Tio舞子夏祭り」を開催。多くの人々が参加し、盛り上がっている。その他カラオケ大会を主催するなど、地元自治会に協力を得ながら、地域に密着したイベントを工夫している。
 今年3月、オープンから丸10年を迎えた。4月2日(土)3日(日)には、10年を記念して「ドラえもんと遊ぼう」といった子供向けのイベントや演奏、現金すくいどりの抽選会を行いお客様に喜んでいただいた。
 「最近、店舗の入れ替わりも増え負担もあるが、役員、組合員一同一致団結してイベントなどの企画・運営に取り組んでいる」とティオ舞子店舗会林靖二会長は話す。
 以前は明石海峡大橋を訪れる観光客も多かったが、最近は少なくなったそうだ。「一人でも多くの方々にご来店いただけるよう、店舗会では自助努力し取り組んでいる。周辺には、明石海峡大橋だけでなく、舞子公園や孫文記念館、海の博物館などの観光スポットがあり、舞子にお越しの際には、ティオ舞子を是非ご利用いただきたい」と林会長は期待する。
 オープンして十年。神戸市内では新しい商業施設だが、今後ますます舞子のシンボル的存在として、舞子の魅力を発信していくことだろう。
(2011.5月発行)