■明舞センター商店会(垂水区)(NO.15)

明舞センター商店会
 明舞センター商店会(垂水区・小林明夫会長)はJR朝霧駅からバスで10分、明石市との市境を中心に約一万戸の住宅を備える明舞団地の中央に位置する。鉄道、バスなどの交通機関や道路が完備しており、利便性に長けている。
 団地の1・2階部分を占めているコの字型のフロアーには、こだわり品を揃えた特徴ある25店舗が小範囲に集中し、駐車場も隣接しているため買物も大変便利。特に生鮮食品には定評がある。核店舗である量販店との共存も保たれ、価格競争がお客の購買意欲を掻き立てている。病院や銀行、カルチャースクールなども隣接し、主な買物客はシルバー層だが冷蔵庫代わりの食料品店には毎日常連客が訪れ、飲食店は地域交流の場として賑わっている。
 同商店会は昭和42年に発足し、明舞団地の住人の生活を支えてきた。昭和50年を境に減少の一途をたどる地域人口に比例して徐々に空店舗の増加や個店の活気に陰りが見えはじめ、現在、地域高齢化や建造物の老朽化、人口減によるコミュニティ機能の衰退等も同商店会だけでなく地域全体の課題として大きくのしかかる。
 2003年より地域団体と協力し、空き店舗を活用したまちづくり広場の考案や明舞団地居住地再生モデル事業の一環として地域自治体及び住民らが利用するなど、地域一体となって様々な取り組みがなされている。同団地写真展や手編み講習会、うたごえ広場などイベントの殆どが地域との連携において実施され、広報活動も地域住人らが担っている。
 10年前にシール事業より発展したポイント事業は、利用者の多いバス回数券に換金できるなど顧客ニーズに合わせた特典が魅力だ。ポイントカードにも工夫を凝らし、一目でわかるポイントの増加を楽しみにしている買物客も多い。また、月3回発行している共同広告もポイント還元を全面的にPRしている。
 関係者は「シーズン毎の売り出しやイベントだけでなく、団体組織として何らかの形で個店の力を養う手伝いができればと思う。また、地域や各店舗間の連携をさらに深め、今後も助け合いによる地域活性化を目指している」と話していた。
(2005.11月発行)