■吉田 澄江さん(アトリエヨシダ)
(NO.12)
吉田澄江さん
店舗の売場に陳列されている商品の価格や特長、魅力を伝えるために設置されるPOP。効果的なPOPはお客様の購買意欲を刺激して売上増加につながる。POP作成の指導や講習会の講師として活躍している応援隊員が吉田さんだ。
吉田さんはサンパル名店会が第4月曜日に開催している「サン直マルシェ」の運営支援に入っている。このサン直マルシェは、新鮮でおいしい野菜や果物、その他の特産品などを生産者みずからが販売するイベント。
各販売ブースには、商品をアピールするために様々なPOPが置かれている。これらのPOPは吉田さんが作成したり、吉田さんのPOPから学んだ出店者が自らアレンジして作成した。マルシェ会場奥には、出店者たちが自由にPOPを作成できるように用紙やペンなどの道具一式が用意されている。
吉田さんのPOP(画像のPOPはいずれも吉田さん作成)は商品名や価格が明確に表示されているだけでなく、その商品の魅力を明るく楽しく伝えている。
「字体の選び方やイラストを入れる工夫をしている。また食べ物の場合『とろとろ』『ほくほく』などの形容詞をうまく使うと訴求力が増す」と、吉田さんは効果的なPOP作成のコツを教えてくれた。
黒大豆のPOP 豆のイラストや
「ふっくら」の言葉が購入意欲を誘う。
甘酒のPOP
飲み方の説明が明確。
吉田さんの指導で効果的なPOPのコツを掴んだ出店者たちは少しずつ自分達で作成することに挑戦を始めたそうだ。
POPを作る最大の目的は「それを買うつもりではなかったお客様にアピールすること」と言う吉田さん。お客様が元々買いにくるつもりだったもの以外を買ってくれたら客単価を上げることができる。
サンパル名店会事務局の畑千香子さんは「サン直マルシェはサンパル館内へお客様を誘導することを目的として館内で開催している。販売強化のためにPOP作成の専門家である吉田さんの派遣を依頼した。出店商品のPOP作りをサポートすることで、売上向上の支援になる。そうしてサンパルの活性化を促進して、吉田さんから学んだことを館内の個店でも実践して活性化につなげたい」とこれからの意気込みを語った。
(左から)畑さん、吉田さん、初出店の「神戸フルーツ」担当者
(2017.11月発行)