■みみずく舎(中央区) (NO.25)
 「お買いもので世界とつながる」。
 元町商店街6丁目に、フェアトレードのオーガニック珈琲などを楽しめるカフェを併設したフェアトレードショップ「みみずく舎」がオープンして、3年が経過した。
 「フェアトレード」とは、文字通り「フェア」(公正)な「トレード」(貿易)。途上国への支援活動の一種で、生産者の作った商品を適正な価格で購入することで生活環境をサポートし、生産者と消費者の対等なパートナーシップによる貿易で、寄付ではなく購入することで対価として支払うことがポイントだ。
 店内にはNGOなどが仕入れてきたアジア、アフリカ、中南米などのフェアトレード商品と、小規模作業所の素材にこだわった商品、災害被災地の産品などが豊富に取りそろえられている。これらの質の高い商品を購入することが、フェアトレード活動を支えている。神戸はフェアトレードがさかんな都市だそうだ。
 「みみずく舎」はNPO法人市民活動センター神戸が母体となり、「(有)みみずく舎」を設立。開設当初は、市民活動にかかわる人の交流拠点として機能していたが、一般の来街者もより気軽に楽しめる「お店」に変換してきた。ハートでミュージアム、夜市など、元町商店街で開催される様々なイベントにも協力している。
 「商品の向こうに作り手がいて、ストーリーがある。お客様に商品の背景(ストーリー)を見せたい」と和気克子店長は話す。
(2008.11月発行)