■福祉作業所 片山工房  (NO.23)

片山工房が中心となった「ドキドキ展」
(こうべまちづくり会館にて)
 「デキルところを伸ばす」「達成する」「発表する」「自分の得意を見つける」。長田区の片山町を拠点に、障害者のアート活動を支援する福祉作業所「片山工房」の4つのキーワードだ。
 2003年、作業所自立生活センターがアートに特化した作業所として生まれ変わった。以降、各人が様々な素材を使って「自分って何だ?自分のデキル」を見つける作業所として活動を続け、昨年は神戸ビエンナーレ2007にも参加。また原田の森美術館での単独開催など、活動は充実している。
 技法に頼らず、すべて個人の感性で表現し、指導は原則行わない自由な創作活動で活動を支援。頭や足、口を使っても描かれる自由な表現活動はユニークかつ斬新で、作品の質も高い。
 3名のスタッフと20名のメンバーで活動しながら、他の福祉団体で活動している人たちも受け付ける「アートクラブ」も運営するなど活動は多彩だ。
 「メンバーは、作品重視よりもまずは『やってみよう』という姿勢で受け入れている」と同工房の新川修平代表。元町商店街等の連携した「もとまちハートミュージアム」にも3年前から出展している。同工房のメンバーが描いたバナーも、3月10日まで元町商店街で展示中だ。
(2008.3月発行)