■ECO‐P(えこぴい) ―三木北高校環境研究サークル― (NO.21)

長田の地蔵盆に出動
 8月23日、事業系古紙回収事業など環境活動に取り組む長田区の大正筋商店街に、兵庫県立三木北高校の環境研究サークル「ECO-P」のメンバーらが訪れ、「環境戦隊えこぴいファイブ」として出動。カラフルなヒーローに変身した生徒らが、自分たちで制作したオリジナルエコうちわを配布し、地蔵盆に訪れた親子連れを楽しませた。同商店街の副理事長は 「大人になってから意識を変えるのは中々難しいから、彼らのような若者が環境の為に動きだそうという意識を持ってくれたのが一番うれしい。子供から親に話しを聞かせ、行動を見せることが、社会を変える方法の一つだ」と喜んだ。
 同サークルは昨年4月、初代部長の水野花さんを中心に発足。学内での人工池や菜園の開拓・運営や地元商店街におけるマイバッグ推進運動、上述した環境ヒーローに扮しての啓発活動、三木市で冷房を一斉に止める「地球温暖化防止キャンペーン」など、学生ならではのフットワークで多彩なプロジェクトを手がけている。今年3月には人口減により空洞化が進む地元地域や商店街の活性化をサークルの活動と連動して考えていくことを目的に、学識経験者や商業者、三木市長らを招いてシンポジウムを開催した。環境だけでなく様々な分野にまたがった企画やビジネスモデルは、行政やメディア、実業家にも注目されている。
 メンバーらは「自分たちが環境に関する活動を行うことで、まず家族の意識や生活が変わってきた。通学路でもある地元商店街の活性化を含め、環境という切り口でいろんな地域に飛び込んで活動していきたい」と話していた。
(2007.9月発行)